【計画】
6月1日から3日までドイツ・フリードリッヒスハーフェンで行われる「Ham Radio 」という祭典に参加をすることにしたのですが、この際なので、できればザルツブルクにも行ってみたい!
ザルツブルクは映画=サウンド・オブ・ミュージックの舞台になった場所で、モーツァルトの生家もあります。折角無線機を持って行くので、オーストリアでも運用できないかと考え、申請をしてみました。(サウンド・オブ・ミュージックは13回見てます)
オーストリアもハム有名国ですので、観光9:QRV1の気分で、KX-2+電池か857か。
10W operation at 14MHZ or 18MHZ with small MV .
[ライセンスについて]
オーストリアのライセンスは、連盟のHPで外国人向けの説明書きを見つけ、申請にこぎつけました。ですが、返答をいただいたメールはドイツ語で、どうもよく分かりません。辞書を引きながら理解に努めたのですが、分からない部分もあり、前回スペインでご一緒したドイツのハムの方に相談して、英語で教えていただきました。(感謝です!)
費用が24.02ユーロ掛かるとのことで、郵便局から送金し、送金結果を連絡いただいて、ライセンスを有効としていただきました。こちらも大変親切に対応いただき、深く感謝しております。
[運用編] 今回は旅の時間順番で書いており、流れが多少変ですが、ここに載せます。
[5月31日]
観光の後、ホテルに入って受信準備をして20mを聞いてみました。信号が弱い上にノイズは9+です。ようやく何とか1QSOで、のち、7MHZでも1QSOできました。夜に入って、少しは聞こえるようになってきたのですが、何しろノイズが凄くて気負けしてしまいました。コンクリートの壁と岩壁の間のような場所で、まあ、仕方がないですね。7MHZのアンテナは、今回は何とか同調しました。
[6月1日]
ウンタースブルクから戻って夕刻、20m他ウォッチしたのですが、唯一聞こえていたSP局が「これでQRT」と宣言されてしまい、心が折れました。
[観光編] 5/31 ザルツブルク市内
5月31日朝に、電車でミュンヘンからザルツブルクに向かいました。前の日に予約センターで切符を買ったのですが、よく理解できずに入手した切符は、Meridianという会社の特別な切符で、通常よりお安いとのこと。27ユーロでした。
(写真が、乗った電車です)
30日の外出で、ミュンヘン中央駅は地上のプラットフォームが全部で30あり、非常に大きな駅であることが分かりました。(空港からの線は、地下の別のプラットフォームに停車するので、数に入れてません) また、この日の朝は結構賑やかでした。電車は発車時のベルはなく、時間が来るとスッと動き出します。ザルツブルクまでは2時間でした。
写真は左から、
車窓風景、ザルツブルク中央駅と駅前広場(そっけない!) 駅前のエリーザベト皇妃像
お天気が良く、非常に明るいです。駅のコインロッカーに重い荷物を預け、案内所でザルツブルクカードを購入して観光に出発しました。駅前からトロリーバスにも乗れますが、歴史地区までは歩いて10分程度なので歩くことにしました。が、日差しが強くて、気温28度はある感じです。
程なくミラベル庭園が見えて来て、中に入りました。ここは
サウンド・オブ・ミュージックでも、ドレミの歌の場面で有名ですよね!
ザルツブルクは世界遺産でもあり、世界中からお客さんが来ています。各国、どこも似たような印象で、添乗員さんが持つ旗を頼りの団体さんも多かったです。
景色としては、兎に角、ホーエン・ザルクベルク城が目立ちます。上まではかなりの標高差があり、ザルツブルクカードを買った手前もあって、登山電車に乗りました。(あっという間にお城の上に到着します!)
下の写真は、街の中央部を流れる川に掛かる歩行者用の橋(鍵がいっぱい取り付けられている)、
城壁からのザルツブルク市内、城壁と北側の山、城の中にあるパペット人形の展示(トラップ一家)
お城は大変大きくて、城壁の中に小さな村があるくらいに感じました。兎に角、景色が良いです。
また、お城の中は博物館になっていて、色々な展示が見られます。
帰りは、ノンベルク修道院前まで往復し(風が吹いて気持ちよかった)、カタコンベを見てから、祝祭劇場側に下りました。
行きがけにはモーツァルトの生家が見つからず素通りしてしまったので、帰りに寄ってみました。写真のような背の高い建物で、中にはモーツァルトに関係する資料が展示されています。写真ダメ、という指示のある場所もあったので、基本的に廊下とか、そういうのしか撮ってきませんでした。中はかなり窮屈に感じました。作曲家として活躍するには、ザルツブルクは小さすぎますね。ウィ-ンに出ての名声は、納得行くところです。
下の写真は左から、ホーエン・ザルツブルク城からの下り、モーツァルト生家、ザルツブルクの街並み、です。
モーツァルト生家に入った3時手前から急に雨になりました。ちなみに、今日は休日とのことで、クラシックカーの走行イベントがあるようで、大教会前の広場に車が集結しておりました。(右端の写真)
6/1 [シャーフベルク登山鉄道]
当初は二日目はウンタースベルクに行くつもりだったのですが、ザルツブルクは小さな街で、半日もあれば観光できることもあり、せっかくここまで来たので湖水地方にも足を延ばしておこうと思い立ちました。朝の3時に目が覚めたので、インターネットで調べてからの急遽の出発です。どうもお天気が悪くなりそうで、それが心配ですが、朝一番のバス(8時15分)に乗る予定にしました。
(日本出発前に、もっとよく調べておけば良かった・・・)
朝方中央駅まで出たところ、サンクト・ギルゲンまでは7時45分発のバスがあったので、それに乗ることにしました。
(登山鉄道の出発駅はサンクト・ヴォルフガングにあって、8時15分のバスはそこまで行きます。が、船に乗りたかったので、7時45分で出発しました!)
駅前からポストバスの150番に乗り、サンクト・ギルゲンまでは約45分、6.80ユーロでした。バスは大型ですが、快適に走ります。運転手さんはハンサムで若かったですね。
写真は、サンクト・ギルゲンのボート乗り場の前の広場です。空を雲が覆ってました。以下、左から、乗った船、雲の中のシャーフベルク山、湖水の様子、シャーフベルク鉄道の駅
今回乗った電車はディーゼルカーでの駆動でしたが、蒸気機関車も健在です。APT式で線路の中央にギヤが設置され、最高速度は12Km/Hほどでした。(車内のディスプレイに表示される) 湖水の標高は560mほどで、山の高さは1783mなので、都合1200mほどを登ります。
以下に、電車からの景色や、山頂からの写真を載せますが、最初、雲がかかって見えなかったのに、急に展望が効き、まるでサウンド・オブ・ミュージックの始まりのシーンのようでした。山頂からの360度の景色は、本当に素晴らしいです。
今回、行ってみて良かったなあ、と実感しました!
こういう絶壁の上に小屋が建っています。凄いんですよね・・・。
ちなみに、サウンド・オブ・ミュージックを見た方なら、ここに登ると、ドレミの歌のシーンがどの辺で撮影されたかが推測できるのでは? と思います。帰りも絶景の中をトコトコと下ってきました。(帰りは電車の左側の席が良い)
山を降りた時間には、下から山頂がよく見えました。湖水の向こうの山々の上の空にも、晴れ間が見え始めています。(ヨットが格好良かった)
今回は往復に船を利用したため、サンクト・ギルゲンから山頂までの往復に49.60ユーロ掛かりました。
6/1午後 [ウンタースベルク登山ロープウェイ]
サンクト・ギルゲンに戻ったらバスが待っていたので、すぐに乗りました。1時10分出発で、ザルツブルク中央駅には2時前の到着でした。駅のOBBの予約センターで明日のフリードリヒスハーフェン行きの切符を購入し、そのまま25番のバスでウンタースベルクに向かいました。今回はザルツブルグカードを48時間有効で購入したこともあるし(37ユーロです。24時間なら28ユーロ)、無線もノイズが凄いと思って気乗りがしなかったので、できるだけ足を延ばそうと・・・。
山は標高1853mほどで、ザルツブルグの西の空に聳える岩山です。むろん、壁側の登山は難しく、立派なロープウェイがあるので、それを利用します。山頂の右側に続く斜面は、普通の登山が可能のようです。(ロープウェイで上がって、3時間ほどで下山する)
ロープウェイは僅か10分で山頂手前までを結び、そこから十字架の立つピークまで歩いて行ってきました。(往復で40分くらい歩きました) 山頂駅からすぐの最初のピークから、ザルツブルクの街、お城、空港がよく見えましたが、雲が巻いて、上手く見えたのはほんの少しの時間でした。
ザルツブルクカードを持っていると、バスは無料(中央駅からウンタースベルク駅まで34分も掛かるのですが)、ロープウェイも無料です。十分、元は取れたように思いました。