[Plan]
今回初めて、SEANETに参加します。SEANETは実は、ボルネオに行ったときにマレーシアのハムの方に誘われたこともあったのですが、どういう会合か分からずにそのままにしておりました。その後、お世話になっているOMさんに誘われたこともあり、これも一つの経験と思って参加してみることにしました。
参加者はYB46SEAのコールサインでの運用が可能ですが、交信後のQSLの問題もあって、ゲスト運用スタイルの個人コールサインを申請しました。
CWでの小運用になるかと思います。
ボロブドゥールの遺跡見学が楽しみです。
ITU=54 CQ=28 IOTA=OC-021 Java Island Grid:OI52ef
[ライセンス]
日本とインドネシアの間には相互運用協定があります。(現地ハムの監督の下での運用ですが)
ORARI事務局に関係書類をメールで送付し、Temporary Licenseを得ました。
[SEANET46 会場ほか]
17日、羽田からANAで7時間ほど掛かってジャカルタへ。そこで入国審査を済ませて国内便で、ジョグジャカルタへ移動しました。
ジョグジャカルタの空港は本当にローカルで、出発客と到着客が飛行機からの通路を一緒に歩いているくらいです。驚きました。
今回の会場は、ジョグジャカルタにあるROYAL AMBARRUKMO というホテルです。写真のような威容を誇るホテルで、中も大変に広い。朝食の会場も広くて驚きました。接客も大変丁寧で、さすが5つ星ホテルだなあ、と思いました。
SEANET46回目の今回は、インドネシア無線連盟(0RARI)が主催で、初日は受付とウェルカム・ディナー、二日目はジョグジャカルタ市内の観光とコンベンション、三日目がペサン・メラピ火山(4年に一回噴火している活火山)ツアーとボロブドゥール寺院の観光が組まれています。また、最終日には屋外でのフェアウェルディナーが予定されました。毎日夜21時過ぎまで予定が詰まっているため、無線局運用の時間は僅かです!
ホテルの屋上の左側部分に、アンテナが見えました。これが今回9階の会場で使用されるYB46SEAのアンテナ。この角度ではよく見えないんですが・・・。
なお、入国の際にVISAが必要かと思ったのですが、観光客は不要とのこと。仕事で入国される方は、空港のVOAとある窓口で、VISAの取得が必要です。
ホテルフロントのすぐ横に設置された、SEANET46の受付です。
お昼時に、ホテル隣のモールに行ってきましたが、素晴らしい建物と内装でビックリ。街がまだ日本の昭和の雰囲気なのに、ここは21世紀の渋谷ライクでした。丸亀製麺のうどん店もありました。
下の写真は、
1)ジョグジャカルタの空港
2)街の一角
3)モールの中
4)ホテルの食堂
[運用概要]
10月18日の午後2時から受付があり、受付を済ませた後でホテル9階の会議室に向かいました。広い会議室で、YB2YIZさんがおられて、ちょうどリグのセッティングが終わったところでした。
YB46SEA記念局は写真のような感じです。
リグ:FTDX3000
(のち、FT450を追加設置)
アンテナ:
7MHZ用 短縮ダイポール
14MHZ/21MHZ/28MHZ用 YAGI
(6エレですが、14MHZは3エレか?)
下に写真を載せます。
アンテナはいずれも、ホテルの屋上に設置されていましたが、JA4DPLさんがアナライザで測定をしたところ、どうも下側に同調周波数がずれており、JA3KVTさんらと調整をしてくれました。
結果的には周波数は合ったのですが、7MHZ用のダイポールはエレメント長さが2.5mほどの短縮アンテナで、7106KHZを中心に+-10KHZ程度しか運用できそうにありません。
また、ハイバンド用は9mの長さのブームで威容を誇っていましたが、ビルのコンクリートから1mほど(先端部はほぼ屋根の上30cmくらい)のため、打ち上げ角が高かったようです。
以上のことから、受信はできるけれど送信が難、の状態に感じられました。
[結果]
[YE46SEA]
18日から21日午前中までの運用で、トータル119局でした。(運用者はJA3AERさん、JA3IBUさん、JM1NCAさん、JA8VEさん、JA3KVTさん、YB2YIZさんほかORARIメンバー、と私)
時間が限られていたことと、コンディションがかなり厳しく、午後から夜22時頃までが14MHZ、朝方30分の21MHZ、夕方以降の7MHZでCW/SSB/FT8にトライしましたが、毎回大変厳しい状態でした。特に14MHZはFT8でCQが沢山見えていたのですが、呼んでもほとんどコールがありませんでした。
[YB2/JA0JHQ]
YB46SEAで私の順番で交信の後、交信局に続けてお願いしました。トータルで4交信でした。各局、ありがとうございました。(VK9XGもCWで交信出来ました!)
1)屋上からのジョグジャカルタ市内 2)ウェルカムディナー 3)交信中のJM1NCA局
[観光編]
10月19日 ジョグジャカルタ市内観光で、王宮を見学しました。
1)王宮の入り口
2)食堂に当たる場所
3)プール
4)王様のお興し
5)宝物殿で
続いてBATIK(柄の入ったインドネシアの織物)を制作しているところを見学。
1)下絵描きから蝋付け(手作業での書入れ方式)
2)スタンプ方式でのプリント作業
3)スタンプ方式での型
4)蝋付け作業
5)お湯で蝋を落とす作業
10月20日 PESAN MEAPI山冒険見学ツアー+ボロブドゥール寺院見学
1)バスの駐車場から、こういうジープ・ランクルで出かけます。
2)僅かに山頂が見えた! (目ではかなりはっきり見えました)
3)物凄く横揺れします。
4)モニュメント
5)溶岩で溶け、焼けた場所
6)溶けたテレビ
7)避難所へ逃げ込んだ人も、熱で助からなかった・・・。
1)ボロブドゥール遺跡 敷地は85ヘクタールだそうです。
2)上に登って
屋外レストランで催されたフェアウェル・パーティの様子
[ジョグジャカルタ]
ジョグジャカルタには100を超える大学があるそうで、ここは若い人たちの街。街行く人はほとんどが10代、20代の若い人たちで、ホテルの従業員の方も空港の職員さんもみな、二十歳そこそこという感じの人ばかりでした。活気がありますね。
[ORARIの方々への感謝]
今回のSEANET46は、ORARIの方々によって周到な準備がなされ、また、会期中も大変細やかに対応いただけて、非常に楽しいイベントとなりました。コンベンション/観光/食事ともに、すべてが充実していて楽しかったです。深く感謝しております。
今回の感想として、インドネシアでは「アマチュア無線がこれから発展する」という過程にあるように感じられました。アンテナ設置などはまだ経験不足で、DXに関する経験も少ない感じがしましたけれども、それだけにこれからが楽しみかと思います。更なる発展を心より祈願しております。
とりわけ、YB0AZさん、YB2YIZさん、YB2VYYさん、YD1JZさん、YC0IXQさん、YB2TJVさんにはお世話になりました。心より感謝しております、ありがとうございました。テレマカシ!
I would like to say so many thanks to ORARI member .
[参考:インドネシアのコールサインとハム人口]
プリフィックスの2番目の文字が、クラスを示すそうです。Bは上級クラスで、Cはその下のクラス。また、EやFは初級で、周波数・電力共に大きな制限があるとのこと。現在は144MHZの他、RTTYが人気だそうです。
プリフィックスの3番目の部分=数字は、エリアを示すとのこと。ジャカルタはΦ(ゼロ)、ジョグジャカルタは2です。また、外国人の局には、サフィックスAで始まる3文字が割り当てられるとのことでした。
(以上は、YB0ANNさんより聞いたお話です)
また、リグを設置してくださったYB2YIZさんによると、インドネシアのハム局は約42,000局で、YBが使えるExtraは内8,000局とのことでした。