私は油が苦手です。会社に就職したころ、「喉が痛んで声が出ない、声を出そうとすると喉が刺激を受けて咳が出る、でも熱はない」などの症状が3か月から半年も続くことがあり、大学病院で診てもらっても良く分からりませんでした。逆流性食道炎という病名はその頃はなく、普通の胃薬を飲んでもなかなか直らなかったし、胃酸を抑える良い薬も無かった。

（学生時代は油物も普通に食べられたんですが、4年生の時に建設現場でアルバイトして、埃で喉を傷めたころから少し体質が変わったか？　20代には、自分が油に弱いことにも、実は十分には気が付いておりませんでした）

　40を過ぎる頃から世間では、私のような症状の人が結構見られることや、胃酸の分泌を抑える良いお薬が出てきて、胃を痛めた時でも対処が可能になりました。本当は薬を飲まなくてよければそれが一番ですが、会社に勤めているとストレスをすべて排除するのは難しいし、外での会食などもあるので、完全に薬を飲まない状態は無理です。

　それが、信州に帰って介護をしながら、私が食事を作る役になってからは、薬を飲まなくても、例えば1年間、全く問題なく暮らせるときもあり、今も滅多に薬は飲みません。でも、体質は変わった訳ではないですから、油分の多い食品を多めに食べると胃を痛めます。カキフライなら二個まで、等々、ルールを決めていて、その範囲でなら問題ない。でも、ときにはやはり外食のときもあり、油の量や何の油かが不明の時もあれば、「大勢のお客さんに対応するために、時間長く高温に晒されて酸化してしまった油を使ってのてんぷら」の場合もあったりするので、注意は必要です。

（天ぷらとか揚げ物は、基本的には好きなんです！）

　で、海外に出るときは、いつも以上に注意をします。食事は飛行機で出るものを基本としていれば全く問題はなく、外でもスーパーで買い物をすれば、まず失敗はありません。でも、ときに宿で出してくれるようなときがあり、それが・・・。

　今回或る宿で朝食を出してくれたのですが、「自家製のクリーム」があったのです。

　宿の奥さんを喜ばせたいなあ、上手くコミュニケーションが取れると良いなあ、と考え、「少しなら良いか」と思って、ビンの形で入っているクリームをスプーンで掬って食べたまでは良かったのですが、一旦手を付けてしまうと、スプーンで一回っきり食すのだと、美味くなくて残したように見えるのに気が付きました。しかも、そのビンの分は他の人には出せないことにもなってしまいます。（捨てなきゃならない・・・）

　それで目を瞑って、「クリームなら大丈夫か・・・、無事に済めば良いんだが」と思いながら、私には明らかに多めの残りを食べた。そうしたら次の日の夕方からどうも調子が悪くなってしまった・・・。

　後でネットで調べたら、クリームは「牛乳から脂肪分以外を取り除いた食品」ということらしい、つまり「クリームは脂肪そのもの」なんじゃないですか！

　まあ本当に、何てバカだったこと。

　今回も１週間近く薬を飲む羽目になりました。パラオでのカップ麺事件と合わせ、今後は「横着しない！」「後のことをよく考えて、手を出すかしないか判断する」ことにしようと思っています。この年になって、まーず、情けないことをしてしまいました。

　ちなみに、旅から帰ってコーラを飲んだらいつもと違う味がする。味覚が変になったかな？と思ってラベルをよく見たら、non sugarの物だった。non sugarとは言っても別の甘味料が入ってますよね？　やっぱ、元祖のコーラが一番美味しい。