東京の大学病院に入院していた家人が、クリスマスイブに田舎に越してきました。手術を終え、リハビリ病院への転院です。（昔、飼っていたワンコちゃんの写真が、お出迎えです）

　東京の病院は「急性期最先端医療」の大病院で、マンモス状態。全国から難しい病気の患者さんが集まるためか、細かなところには手が届かない印象でした。

　スタッフの方が何しろ若く、田舎の病院にいる「経験豊富で物凄く頼りになる婦長さん」という感じの方が見当たらない。手が不自由なのに、食事に普通のご飯が出されたり、味が酷かったり（安く上げようとしているんだと思います）、スタッフ間の連携も今一つの感がありましたが、田舎はその点、ベターかと感じています。親父さんやお袋さんのときもそうでしたが、先生が十分な時間を掛けて話を聞いてくれるし、容体の聞き取りから始まって、今後どうしたいか、不満はないか、食事の指向やお風呂のことまで事細かに聞いてくれ、満足度の高いケアーを感じています。

　ちなみに、入院した病院は、その昔、堀辰雄とか竹久夢二も入院した所・・・。

　ということで、東京のマンションを引き払いに行ってきました。軽バン４回、赤帽2回、その他ピアノの業者さん1回、ベッドやソファ関係で1回。兎に角、どうしてあんなに沢山の荷物があったんでしょうね？

　引っ越しは新型コロナ第6波前に終わりたい、と考えて、田舎から車を出してもらったのですが、手伝いのスタッフが東京住まいの人で咳の有る状態でした！

　コロナ、大丈夫かなあ・・・？　ということで、私はしばらく自宅待機です。 

　別なお話。

　その昔、私が大学を卒業後、東京に本社のある会社に入社したのは、東京に好きな子がいたから。でも、配属先は東北の田舎の工場だった・・・。

　何年行くのか、と考えて、随分と辛かったですが、一度配属になると、異動なんてめったにあり得ない。私ら以降も、「田舎に配属が決まっての入社取り消し」が毎年相次ぎ、取締役が工場に個別に面接に来たくらいです。誰しも入社したてでの地方配属は辛いんです、本当に・・・。

　東京は世田谷区以東は結構良い雰囲気かと思いますが、中央部はごちゃごちゃしていて、どうも苦手です。神田・御茶ノ水界隈も、随分ややっこしいですよね。

　東京は昔から「花の都」で「華の東京」です。誰しも憧れに思う場所なんかと思いますが、私が思うには、離れた場所に住んで憧れるから素晴らしく見えるのであって、それ以上のことは無い。今回の旅で良いと思ったのは、東京タワーと芝公園くらいでした。

 　さよなら東京・・・。

　そういえば昔、「最終電車で、君にさよなら」という歌がありましたよね。今思えば、私は東京に住まなくて良かった・・・。