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階段を登れない事件

 私が地方工場勤務だった頃に、実際に起こった事件です。

 40を過ぎた頃、50名ほどの部署(生産技術=設備・治工具・検査システムを担当)の課長となって忙しい日々を送っていました。パソコンに革命的進歩があり、カラー画面でソフトを作り、ロボットや検査システムを高度なシステムで稼働できるようになる頃のお話です。

 勤務を終えて夜9時近く、一人住まいのアパート(マンション)の部屋に戻りました。会社から車でアパート前の駐車場に到着して停車、歩いて階段下まで行きました。田舎のアパートですので。エレベータはありません。少しずつ登り始めたのですが、そのうちに歩けなくなってきた。

「どこかおかしい・・・」

 足が上の段に上がらないのです。

 階段は暗く(海岸べりにあったので、塩害で電気が点かなくなっていた)、コンクリートの段々が冷たい感じ。全く足が上がらない。これはどうしたものかと思いました。

 携帯などない時代で夜のことですので、助けを呼ぶわけにも行かない。それで兎に角腕の力で這い上がるようにして、二階、三階と上がって、部屋のある四階まで辿り着きました。足元がおぼつかないので手摺りに捉まって、向こうの端にある部屋の前まで移動、やっとのことで部屋に入り、よろよろ歩いて、布団の上にバタンと倒れ込みました。それからは起き上がることもできず、食べることもできず、

「或いはこのまま死んでしまうかも」と、思いながら寝てしまいました。

 そのまま何も思い出せないくらいに眠り、翌朝起きて、まだ生きていることを知りました。

 

 人間はある時、突然に動けなくなって、危機に陥ります。先ほどまでは仕事を普通にこなしていたし、車も運転して駐車場まで問題なく帰ってきたのです。

 その時は回復して、翌日も問題なく勤務できましたが、その後の数日、数週間は、寝りに入る時、「明日は天国に居るかも」と、真剣に思いました。

 人間、エネルギー切れを自覚するのは突然です。そのことを知っていた方が良い。

 

 リチウム電池は、使い始めの4.25Vから徐々に滑らかに電圧が下がって行き、3.2V付近まで使えます。で、できれば3,2Vで放電を止めた方が良い。2.5Vを下がると、回復不能となり、オンツァマです(福島の方言で、仏様の意)。

 でも、鉛バッテリーはというと、12.8Vから始まって11.8Vまで、何事もなく放電できますが、或る瞬間に突然6Vくらいに下がり、使えなくなります。(バッテリーを構成する鉛と不純物の種類・割合によって特性は若干異なるけれど、ソーラーカー競技で勝つには、この辺の特性を熟知しないといけない)

 

 思うに、人間はリチウム電池タイプではありません。鉛バッテリータイプで、或る境界を越えると、一瞬のうちに動かなくなってしまう特性を持っています。

 人間も基本は化学反応で生きている生命体であり、バッテリーなどの自然現象と、ほとんど同じ特性で動く物体です。このことは自覚しておくのが大事かと思っています。

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